レースレポート[vol.3]

Splingfield
レース前、コース整備の風景

VOL.3

by Yuhiko Hirao
開催日 5月29日(月)
シリーズ名 AMA GRAND NATIONAL CHAMPION SERIES ROUND 3
コース Springfield, IL
コースタイプ マイル/ グルーヴトラック
クラス EXPART 750cc / H-D SP
天候 晴れ
マシン スズキSV650改 ダートトラック
(ストックエンジン)
H-D SPORTSTAR 883
結果

750ccクラス
予選 マシントラブルの為リタイヤ

H-D SPクラス
予選 6位(決勝進出ならず)



コメント

今シーズン第2戦目、初めてのマイルレースをGNCの中で最も伝統のあるここイリノイ州スプリングフィールドで迎えました。
ただ毎年この時期は天候が安定せず、当日も雨によるキャンセルが心配され、残念ながらやはり前日の雨のため路面が乾かず翌29日に延期になりましたが、幸い翌日は天候に恵まれ予定通りにレースが行われました。

今回は750ccとH-D SPの両クラスにエントリーしたため、練習から予選レースまでずっと走りづめというハードなスケジュールでした。
また、グルーヴ(路面がアスファルトのように堅い)トラックで、しかも最高速度が200km以上にも達するマイルレースということで、当初マシンがどのような動きをするか予測もつかず、期待半分、不安半分といったところです。

スズキSV650改は、エンジンがまだノーマルの650ccのままであったためストレートスピードが遅いことが心配されましたが、走りだしてみるとストレートスピードよりなによりハンドリングが安定せず、コーナーでマシンが暴れ、周回するのが精一杯でした。
前回のレースではこのようなトラブルはなかったのですが、恐らくハーフマイルのクッショントラックのため平均スピードが遅く、タイヤが滑り続けることによりサスペンションの動きがダイレクトに伝わらないので、ハンドリングにあまり影響がでなかったのではないかと思われます。ですが、今回のこの高速コースでははっきりと問題が露呈してしまいました。リタイヤせざるを得なかったのは大変悔しく残念ですが、まだ未知数ともいえるマシンの問題をこうしてひとつひとつ見つけ、一日でも早くハーレーに追いつき追い越すマシンに仕上げたいと思います。

またH-D SPクラスの方は、こちらは残念ながらエンジンに問題がありストレートスピードが伸びず、コーナーでは追いつくもののストレートでは離され苦戦を強いられました。結果、残念ながら決勝進出はなりませんでした。こちらは恐らく昨年とは違うエンジンのため今年のマシン用の調整が出来ていなかったのが原因かと思われます。ですが、前回からハイレベルの750ccクラスに2戦のみではありますが参戦しているためか、H-D SPマシンをとても楽に乗りこなせるようになり、ライディングが飛躍的に向上したように感じます。結果は残念でしたが本人の調子がのってきたという意味では実りのあるレースだったと思いますので、次回こそマシンをベストな状態に調整し、上位入賞を狙っていきます。


H-D SPORTSTAR 883
本年度使用のH-DSPマシン

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