パイクスピークインターナショナルヒルクライム
Race To The Clouds

Big Foot Xing! パイクスピークとは、アメリカ、コロラド州にある標高4301mの山の名前で、ロッキー山脈の一部にあたります。1806年にゼビュヨン・モンゴメリー・パイク中尉が発見してその名がつけられました。1915年にこの山に作られた未舗装のハイウェイを使って1916年から始まったレースがパイクスピークヒルクライムレースです。戦争によって何度か中止されましたが、今年で77回目を迎えるこのレースは、アメリカにおいてインディー500に次いで歴史のあるレースです。ゴール地点がはるか雲のかなたのため Race To The Clouds (雲へのレース)と呼ばれていて、毎年7月4日の独立記念日にハイウェイを封鎖して行われます。毎年5万人以上の観客を集め、全米にTV放映されアメリカの大きなイベントの一つになっています。
 スタート地点は標高2862m、ゴール地点は標高4301mで大小156のカーブを持つ20kmのダートロードを10分少々で駆け上がるタイムトライアルレースです。1500m以上の標高さやゴール地点が富士山よりも500m近くも高いことを想像していただくと、いかに過酷なレースかがおわかりいただけるかと思います。
 私の参戦した97年は晴天に恵まれ、絶好のレース日和でしたがレース終了後ほんの数分で暗雲が立ち込め、標高4000m地点のデビルスプレイグラウンド(悪魔の遊び場)と呼ばれる地点では、手の届きそうなところから遥か下に雷が落ちていく様子を目の当りにしましたし、同時に7月だというのに雪が降りだしました。このように数あるモータースポーツの中でも特に大自然と対峙するレースといえます。
 また世界中から有名レーサーが集まるため白熱したレースが毎年展開され年々レベルも向上しています。
 このレースは二輪部門と四輪部門に分けられていますが、二輪部門はプロによる250cc、500cc、750ccクラスと、プロクアド(ATV)のクラスがあります。昨年まではクラス分けが若干事なり、アマチュアクラスがありましたが、過酷なレースのため危険度を考慮しライダーの実力に開きのあるアマチュアは今年から廃止となりました。
 その外にもエキシビジョンとしてビンテージバイクやサイドカークラスなどがあります。
 私は、500ccプロクラスに出場します。



next page


go back


copyright(c)1999 Yoshio MIKI mikichan@snet.ne.jp