4号戦車K型   〜掲示板に疾風さんが書かれた文を転載しました。〜



まずなんと言っても最大の目的である火力の増強です。これはパンターFに搭載予定の”シュマルトルム”が最適(と言うか同時にパンターF・Uを生産する事を考えるとこれ以外にない)ではないでしょうか?
でもこれ、あったんですよねぇ。当時ドイツでは4号I型として採用予定だったそうです。(だからいきなりH型からJ型に飛んだんやね。)
でも・・・・、ラングでお馴染みのよーに当然前のめりになってしまい速攻で不採用になったようです。第一ターレットリングへの負担も尋常じゃないだろうしねぇ。
前回提案したように装甲さえ捨てる思い切りを持てば、可能ではないでしょうか? 

以下簡単なカタログデータです。

名称:4号戦車K型 (笑)

 主砲 :75mmL/70(KwK42)
 装甲 :砲塔 軽量シュマルトルム型 前面30mm 側面30mm 背面80mm(笑)
     車体 前面30mm 前側面30mm 後側面20mm 背面20mm
戦闘重量:23t(金網シュルツェン装備)
最大速度:42Km/h
航続距離:210Km (砲塔旋回補助エンジンを復活で、H型と同じ)




ちょいと上記に補足しますと・・・。
主砲はなんと言っても48口径では来るべき M26,T-44,センチュリオンらの対戦を考えるといかにも不足です。よって携帯弾数・命中精度を考えるとパンターの物が最適です。(個人的にはティーガーTの88mmL56は駄作だと思っている。何故あれだけの重戦車であの程度の火力しかないのか?)

また装甲は前述の通り対戦車ライフルと成形炸薬弾さえ防げればよいと言う観念の元です。また後部はライフルにも貫通されそうですがこれはKwK42装備の為の軽量化の”いけにえ”です。エンジンくらい我慢しましょうよ、人間に弾が来ないだけでも幸せと言うもんだ。なんなら全面30mmでもかまいません、なんとかなるでしょう。(スピードを犠牲にして。)
 また撃破されるのを前提(ひでぇ〜)に作っているので、少しでも生存性を高めるためにあちこちに脱出用ハッチをつけます。砲塔なら前面以外全て付けます。それとJ型ではずされた旋回補助エンジンは復活させます。なにしろ当たれば穴が空く(悲)のでやられる前に撃たなければなりません。全部手動で旋回していては複数の敵を相手にすると疲れます。
またくどいようですが撃破されることが前提の使い捨ての戦車(?)なので無駄なガソリンは積む必要はありません。そんなスペースがあったら砲塔旋回を速くしましょう。

 更にいくら軽量化しても砲塔のバランスは取れませんので、砲塔背面80mmにする事でバラストにします。確かM-36なんかもやってませんでしたか?
 ちなみに何故80mmかと言う理由はありません。実際にやってみて、バランスの取れるように調整します。一応傾斜80mmであればかなりの耐弾性は期待出来ると言う思いもありますが・・・ 撤退するときなんか心強いぞ〜!! (←バカ)

 以上です。なかなか現実的だと思いませんか?
ただ、このプランの絶対的な間違いは”戦車でなくなってしまっている”と言う事。そもそも戦車たる物、その装甲を生かしてあらゆる難局に適応できる陸戦の主役でなければいけません。
 ところがこの案だと単なる軽駆逐戦車になってしまっています。この辺をどう考えるかですね・・・。
 ただ、主役はあくまでパンター系列に任せれば良いと思うし、そもそもこの時点で4号を使っていること事態がおかしいので仕方がないのではないでしょうか?