四国ツーリング 1998  8/22〜8/25



8月22日


四国へ向けて旅立つことにした。
朝からグズグズしてたので出発遅れ結局乗ったのは和歌山港発15:30のフェリー。
地図を見て行き先を考える。高知のはじっこに沖の島っていうところがあった。
たしか昔読んだ本に、この島へ無線機を持っていき珍しがられた話があったのを思い出す。

徳島の小松島着は17:30。さっそく寝るところを探さなければならない。
小松島から少し南下後、とりあえず高知県を目指して国道195号を山へはいる。

19時ごろになると暗くなってくる。乾物屋で食料を調達し、おばちゃんにどこかキャンプ出来るところはないか聞くと青少年旅行村みたいなのが近くの川沿いにあるという。
開いていればいいし閉まっていれば勝手にすればよいとのこと。
団体の宿泊客があり開いていた。立派な照明付きキャンプサイトがあり400円ぐらいでテントを張らせてもらえた。
なぜか宿泊帳には夫婦と子供ということで書かされる。その方が野郎一人よりも施設運営上都合がいいのだろう、何となくわかる気がする。

一日目の夜は数百円で安全と水を買うことが出来た。本格的に雨が降ってきたら炊事場へ逃げよう。今晩のキャンプサイトは僕一人だ。



徳島県鷲敷町にて。


8月23日

さて前日は徳島の田舎で野営した。ココからダムだらけの那賀川沿いをさかのぼると木頭村に入る。
村を挙げてダム計画に反対しているので有名なところだ。名前もちょっと変で憶えやすい。
建設に伴う一時的な潤いよりも自然を残すことを選んだ村である。
ガロ(河童)が住んでいるらしい。今度ゆっくり滞在することにしよう。

今日は先を急ぐ、四つ足峠トンネルを超えると高知県だ。高知市街を過ぎ、桂浜沿いの道ではついアイスクリンを買ってしまう。ちなみに僕は甘党でエタノールはまったく駄目だ。

木頭村案内図  アイスクリンは150円


夕刻やっと大野見村へ入る。四万十川で漁をするのが今回ツーリングの目的のひとつである。

誰がなんのために建てたのかよくわからない。四万十川上流の村に「マンガ神社」なるものがあった。

   

ご覧のような立派な社で、建築費は土地代コミ300万はかかってるだろう。
賽銭も凄い、100円玉も混じっている。缶ジュースに交換しようと思ったけどやっぱりバチが当たったらイヤだからそのままにしといた。

100円キャンプ場で寝ることにする。トイレは綺麗じゃないが他に人が少なくトイレを使う必要はなさそうなので。
夕食はこんなのを喰ってる。高知へきたので鰹タタキは食べないわけにはいかない。

タタキとハムとワカメ御飯


他の客が寝静まった頃川へ入り手づかみ漁をする。ゴリかカマキリかよくわからないがこんな魚を捕まえた。

天ぷらにすると旨そうだ


明日はさらに西へ行こう・・・・。

------付録 キャンプ場での生態------

なぜかみなさん早寝早起き、でも僕はいつもなかなか寝られない。
AMラジオを聞きながら3時頃ようやく寝入る。次の日が晴れていたら暑くて8時には目が覚めるけど曇ってたら10時頃起き出すことが多い。そんなわけで移動距離が稼げないのだが、まあべつにかまわない。


8月24日  〜四国最果ての地へ〜

大野見村から中村市を越えて国道321号(サニーロード)をひたすら西へ行く。



ちょうどお昼は足摺岬、遍路相手の店で530円の猫メシ(鰹節御飯)を喰らう。 漬け物や鰹の煮付けが食べ放題で満腹になった。
(ちょっと勘違いしてるかもしれない、これは同じ店の土産物の試食だった気がする)

足摺岬までは道がよく88カ所の寺もあるから大勢の観光客が訪れる。しかしそこから西は道も悪くなり時間もかかる。
観光客もぐっと少なくなりサル公園にはサルが一匹もいない。 最後に着いたのが高知県大月町大堂(おおどう)っていうところだ。四国を地図で見て一番左下にある。

小さなキャンプ場があり、綺麗な水洗トイレがついて無料というのはうれしい。5組ほどがテントを張っている。バイクで来たのはXLRに乗った木村拓哉?氏と僕。



目の前が海水浴場になっていて澄みきった海に魚が泳いでいる。海は南西に開けていた。
暗くなると8月下旬だというのに蠍(さそり)座がまだ空高くみえる。緯度が南なのと水平線の上にあるせいであろう。

いつもの通り眠れないので星と睨めっこしているとアンタレスに勝った。次は射手座だがこれもなかなかしぶとい。
南の空の単純な形の星座は哀愁を誘う。4,5年前、淡路島でカラス座を見ながらたき火したことを思い出す。
こちらの写真は漁村の夜景と星、デジカメの悲しさでひどい画像だ。かろうじて木星が写っている。



このまま永遠に旅を続けたいが明日はもう帰らなきゃいけない。
海の向こうに見える宿毛市沖の島へ行きたかったのだが、また今度にしよう。


8月25日

今日はもう帰らなくちゃいけない・・・
自走で四国の端から端までいくのはダルいので足摺岬から室戸岬を越えて甲浦(かんのうら)までフェリーを使っちゃった。
フェリー路線を存続させようなんて看板のあるとおりガラガラだ。2等船室の一区切り(12畳ぐらい)がまるまる僕のスペースとなる。

そこから小松島まで2時間走ってまたフェリー、これで今年の夏の旅も終わった・・・かな。