代用コーヒー なんでも実験室へ戻る
50年以上前、日本ではコーヒー豆が全く手に入らなかった。
ほとんどの日本人は困らなかったが、一部のコーヒー通は禁断症状を押さえることができずいろいろ試したようだ。
当時にならって代用コーヒーを試飲することにした。
材料は大豆である。これは納豆(失敗)のときつかって余ったもの。
まずは焙煎してみる。
実験室にミルがないので乳鉢にいれてつぶす。2人がかりで5分かかった。
抽出はゆっくりと、一応蒸らすようなこともした。気のせいかいい香りが漂ってくる。
ちょっと焙煎が浅かったか?かなりのアメリカンである。
試飲してみるがはっきり言っておいしくない。薄いコーヒーに豆乳を入れたような感じ。ブライト入れてごまかしてやろう。
見た目はコーヒーに近づいたが味はさらにまずくなった。
ヨーロッパでは同じ理由で、桜の木の根をつかったそうだ。
これが結構おいしくて、戦後もインスタントコーヒーの原料として使われたらしい。