塩味たまご なんでも実験室へ戻る
さて、こちらのサイトで「塩味たまご」というのが話題になっていた。もとから塩味のあるゆでたまごである。
これがなかなかくせ者で、3日間飽和食塩水につけてもうまくいかないようである。
ただ、ゆでたまごを塩水へ浸してゆでると少し塩味がつくという報告もあり考えてみた。
ゆで卵は、殻の表面が熱湯とふれるせいで洗浄され、食塩の浸透性が増すのではないかと。
そこでゆでる代わりにうすい塩酸に生卵をつけてみることにする。
下手な絵を描くとこうなるという予想である。
さて、実験をはじめよう。 まず、塩酸を入れてみる。
殻一面に気泡(二酸化炭素かな)がついたところで取り出し水洗いをする。
すこし塩酸が内部に浸透したかもしれないが気にしない。つけたのは胃液よりうすい酸である。
そのあと飽和食塩水中でゆでてみた。対照実験として塩酸処理していないのもいっしょにいれた。
どうでもいいけど沸騰中は103°Cまで上昇。モル沸点上昇ってやつかな。
出来上がりを試食。塩酸処理処理していない方はまったく塩味がついていない。
塩酸につけた方は塩味がついており、そのままでもけっこうおいしい。
ただ黄身だけに塩味がついているというのではなく、白身にもついている。
ここらの問題はゆでる前に飽和食塩水中につけておいたりと工夫すればいいのかな。
市販されているのはどういう方法でつくられているかはよくわからない。