戦車砲の弾薬
第二次大戦でドイツ軍が使用した戦車砲の弾薬は次のようなものがある。
通常の徹甲弾
被帽をかぶった徹甲弾で、物理エネルギーにより敵戦車を破壊する。
またこの中にはさらに尖頭帽をつけたものもあり、この場合弾速が維持されるので中遠距離での貫徹力の向上が期待できる。
40式徹甲弾
弾頭部にタングステンを使用し、非常に軽く作ったもの。
弾速が大きくなりとくに近距離での貫徹力が大幅にアップする。
しかしながらタングステン不足のため各戦車に配備されたのは全砲弾の1割程度であった。このため日本の潜水艦がWを届けにいき、中部大西洋で連合軍に待ち伏せされ撃沈されたのは有名な話。
成形炸薬弾
衝突時にジェット噴流を敵装甲に与えこれにより内部を破壊、乗員を殺傷するもの。
よく例えられるのが熱したナイフでバターを突き刺すようなもの。
衝突時の速度と貫徹力は無関係で、砲弾のほか歩兵用の対戦車兵器に多く使われた。
弾丸がスピンしていると効果が弱くなる。
戦後、一時は戦車の弾薬の主流となるが、間隙装甲やアクティブアーマーで防ぐことができるので現代の主流は再び徹甲弾になった。(とおもう)
実際の弾薬の大きさ比較