石けんからローソク   なんでも実験室へ戻る


ケン化という言葉がある。油脂にアルカリを作用させて石けんとグリセリンを得るもの。
逆に石けんに酸を作用させるとナトリウムが取れて高級脂肪酸、ローソク状のものができるだろうというのが今回の実験。

石けんは値段の高いヤツがいいらしい。今回は手持ちの関係で安物のレモン石けんを使う。




まず砕いて鍋に入れ、湯を入れてコンロにかけて完全に溶かす。




その後適量の酢を入れると白い脂肪状のものが析出してくる。




特に意味はないがpHを測定、酢の量は十分だったようだ。




ガーゼで濾すとこうなる。この後、再度コンロにかけて水分をとばす。




さて温度が高いので液体だがコップに入れ、まん中にタコ糸を吊して冷蔵庫に入れる。




やっとできあがり。安物石けんで脂肪酸の高級さが足らないのかベトベトしている。
それでも一応点火できた。実験室にはレモンと酢の混じった臭いが充満している。